
はじめに
このページはカフェWithのこれまでの歩みを掲載しています。
カフェWithは何も今年初めて始まった取組みというわけではありません。
5年目を迎えることができたのはその彼らが頑張ってきたからといえます。
このコンテンツを通じてその先人たちの軌跡と思いを感じ取ってみてください。2005年度
オープンカフェ初挑戦!まちづくりのために…オープンカフェ初挑戦は4年前です。 2005年10月に雑賀橋の上で運営しました。 この狙いはズバリ「滞留性と回遊性の創出」です。 つまり、「歩いて楽しいまちづくり」「人が行き交う市街地作り」をどこまでできるかにトライしました。
【オープンカフェWithの特徴】
<<雑賀橋・ぶらくり丁で運営>>
商店街のようにまちのシンボルとなってしまった区域は、 土地の所有や住宅の所有に関係なく、シンボルとして公共性をもち始めます。 そのぶらくり丁が、現在では衰退の一途をたどり(※地価は過去10年間で4分の1になった)、 なかなか厳しい状況を抜け出せずにいます。 そこでそのような状況を改善するための手段として、オープンカフェ事業をぶらくり丁商店街で行うことにしました。
オープンカフェの運営を行うにあたって、和歌山市主催の「わかやまの底力・市民提案実施事業」に応募。提出した企画案が評価され、採択されました。この資金を元手に、カフェWithの運営を行いました(2005〜2007年、現在は別予算での運営)。
<<週ごとに特色を出しました。>>
10月1週目は“和風 de かふぇ” 2週目は“ こどもかふぇ” 3週目は“ International cafe”4週目は“映画 de ナイト”最終週は“スペシャルカフェ” というように、週ごとに特色を出すようにしました。
例えば1週目は、その名の通り「和」をテーマに抹茶を使った “和風 de かふぇ”限定のメニューを用意しました。 4週目の“映画 de ナイト”では、映画のポスターのオークション販売や、 夜の延長営業、スクリーンを使った映像企画を行いました。
<<ぶらくり一店逸品>>
近隣の喫茶店4店から、オープンカフェWithにメニューを提供していただくことができました。 中には、わざわざ私たちのために新たにメニューを作って下さったお店もあります。 このように、既存のお店と協力できました。
<<ボランティアベースで様々な団体と連帯>>
倉庫や調理場所を近隣のお店からお借りすることができました。 またライブやダンスといったイベント企画から、お酒の提供にいたるまで、 本当にたくさんの団体や個人と連帯し、まちを盛り上げることができました。
<<業者ではなく、学生・市民が事業主体>>
10代20代の学生から50代の社会人を中心に幅広いメンバーで運営しました。 一見とっつき難いのがまちづくりのイメージですが、プランを練り実行に移せたことで、 身近に感じられるようになりました。
オープンカフェ営業を終えてから、私たちが何をしてきたかをまずはご紹介したいと思います。 私たちはオープンカフェ営業終了より、事業の成果分析を行ってきました。 市民提案事業として実施したオープンカフェがどの程度和歌山市に対し貢献できたかを客観的に測るためです。
一つの指標である来客者数ですが、おかげさまで8日間で866人の方に足を運んでいただくことができました。
休日の通行量は、オープンカフェ運営により1.3〜1.8倍程度増加しました。
(平成17年9月〜11月調査)またアンケートを実施したところ、オープンカフェWithの良い点として、 多くの方に「休憩ができる(105件)」「通りの名物(風物詩)になってほしい(89件)」 「賑わいを感じる(82件)」などと挙げていただけました。
同じくオープンカフェWithの改善すべき点として、 「休憩場所が少ない(24件)」「自転車が気になる(22件)」 「ゆったり休憩できそうにない(16件)」などと挙げていただけました。
以上のような来店者アンケートを基にした分析を実施するとともに、 CVM(仮想的な状況の変化を設定して支払意思額を尋ね、市民価値を統計的に測定)という手法を用いて経済効果分析も行いました。 その結果によると、オープンカフェWithに対する和歌山市民の評価額は約1500万円でした。
なお分析結果は、2006年3月7日に「まちが元気!人が元気!和歌山が元気!」で発表しました。 また、2006年4月16日には和歌山市主催の「わかやまの底力・市民提案実施事業」の報告会に参加し、事業報告を行いました。
2006年度
京橋と雑賀崎で対流性と回遊性を高める"エコ&ウォーキング"カフェ2005年10月に雑賀橋で運営し、大好評だったオープンカフェWith。
2006度も10月に、「京橋プロムナード」「片男波海水浴場」の2ヶ所で実施しました。
前年度の経験実績やノウハウを最大限に活かし、 オープンカフェ事業を継続するとともに、企画を発展させ、地元住民・行政との協力関係の下、 歩いて楽しむ観光エコwalking事業(楽しい街歩き)を企画しました。
まちなかの憩いの場になりきれていない京橋プロムナード
和歌山を代表する海水浴場である片男波
<<2か所に共通する問題>>
和歌山市の中心部である京橋は空洞化し、片男波海水浴場はオフシーズンは閑散としている。
また、中心部と観光地は互いを結ぶ導線を持たない。<<問題解決のための提案>>
「エコ観光Walking、エコ休憩所」企画
ウォーキングで地域の魅力を開拓、和歌山の魅力を伝えられるカフェにしよう!
心の交流のあるカフェにしよう!
中心部と観光地の導線を作ろう!
てなわけで、2006年度の企画は「オープンカフェ」「ウォーキング」がダブル看板☆
各日の内容を↓でさらっと紹介します。<<京橋会場(10/7,8,9)>>
(1)こどもカフェ(10/7)
リサイクル工作やなつかしのおもちゃ展示。
みなさんのコドモゴコロをくすぐります♪
(2)ぶらくりカフェ(10/8)
ぶらくり丁をコンセプトに街歩き♪
カフェではよさこい踊りを企画しています。
(3)映画カフェ(10/9)
映像にこだわった一日に。
ウォーキングと連動してみなさんが撮った写真のスライド上映。
<<片男波会場(10/21,22)>>
(1)健康カフェ(10/21)
海辺のカフェでくつろぎのひとときを。
和歌浦を巡るウィーキングで地球も自分も健康に。
(2)家族カフェ(10/22)
ご家族で楽しめるリサイクル工作など。
浜辺での感動のフィナーレ!
<<アンケート結果から>>
※有効回答数186(ご協力ありがとうございます)満足度(=ゆったり休憩できたか)83%を達成!
雰囲気は支持率77%!<<ご意見・ご感想>>
○通りがかりの人にもコンセプトがわかるような工夫があれば、
さらによいものになると思います。
○グリーンがそばにあればもっとよい。
○秋空にフルートの音色がよくあってさわやかでした。
○チーズケーキと梅アップルジュースおいしかったです。
○四季ごとに開催してほしい。
○限定ではなく継続できるようがんばってください。
○生演奏の中でのオープンカフェがすごくよかったです!
○場所がとてもいいと思いました。
○和歌山城でやってみては?
○青空の下気持ちよかったです。
○開放感があってよかった。
○学生らしいカフェでグッド!
○昔のにぎやかさを思い出せた。
○若い人たちが頑張ってる姿に期待できます。和歌山も捨てたもんじゃない!
○接客態度やカレーライス、コーヒーすべて花丸でした。
○偶然旅行中にイベントに参加できて海からの心地よい風に吹かれて、
食事をし、素敵な音楽に触れ、楽しいひとときを過ごさせていただきました。
○学生さんたちのやさしさや一生懸命さがしみじみ伝わってきて嬉しかったです。
○平日は会社員などがランチに来れて、
週末はライブなど、みんなで利用し楽しめるようになるといいですね。
このように、2006年度は大成功でした。
この勢いのままカフェWithは2007年度に突入しました。2007年度
飛躍の年 初めての19週間にわたる店舗運営 "19dreams"カフェWithを大きく飛躍させた年といえる2007年度。
この年は「19dreams」と題し、継続性を持たせる為,初めて19週間にわたる店舗での運営に挑戦しました。
なお,「わかやまの底力・市民提案実施事業」としての運営はこの年が最後になります。【店舗運営−レンタルコミュニティカフェ構想】
2006年までと大きく違う異なる点は,オープンカフェではなくぶらくり丁内の空き店舗で運営した事です。
通常、店舗で運営するには多くの資金が必要です。家賃、光熱費、その他雑費…。
これらを考えるとオープンカフェでするよりも経費は高くついてしまいます。
しかし、今回はぶらくり丁の靴屋「オカヘイ」さんの協力で、無償で空き店舗を貸して頂き、運営にこぎつけれるようになりました。
【カフェ「With」1階の様子】
カフェ「With」外観
テーブル
店内風景
イベントの様子
接客の様子
会計スタッフ
【カフェ「With」2階ギャラリー】
ギャラリー案内
階段に絵画を展示
2階ギャラリー
写真でカフェに彩を
ショーケースで展示
このような店舗運営はこの年が初めて。広いこの店舗をどう使うか悪戦苦闘する日々が続きました。
<<メニュー>>
メニューにもこだわりを出しました。その中でも一番の目玉商品は「しらす丼」。
地産地消を売りにしたこの商品はこの年のカフェWithの定番メニューになりました。
なお、2009年も6月7日にしらす丼を販売しました。あとはケーキが人気でした。コーヒーと一緒に頼む人が多かったようです。
メニューボードなどのデザインはこの年はデザイン情報学科の学生が中心となってデザイン部を結成。
デザインの面でサポートしました。イベントも数多く行われました。音楽イベントやウォーキング講座、
クリスマスイベントに裁判員カフェなどなど・・・数えきれないくらいの数多くのイベントが行われました。
またこの試みが関西ニュービジネスコンテストで優勝するなど、
この年でカフェWithは飛躍的に成長しました。19週間店舗でカフェを運営することは相当大変でしたし、苦労は絶えませんでした。
しかしそれ以上のかけがえのない思い出とともに2007年のカフェは大成功のうちに幕を閉じました。2008年度
継続の年 持続可能なカフェを目指して4年目をむかえた、カフェWith。
スタイルは一昨年までのように、オープンカフェへと戻し、持続可能なカフェを目指して再び歩みを始めることになりました。
<<目標>> 誰でも開けるカフェ。
私たちカフェメンバーがサポーターとなり、
他の団体がカフェの企画をしたり、実施をしたり。
ですが
<<課題>> 目標は課題の再発見となり、
カフェ・街づくりに対し私たちがもっと成長しなければならないこと、
サポートするにはもっと明確にしなければ、他の団体との協力体制をとることが難しい、
ということがわかりました。
そして、今年度は初めて、5月という早い時期から開店。
新しくゼミの仲間となった、当時の2・3回生が中心に。
<<コンセプト>> 「和歌山の魅力を発信」
私たち自身が、和歌山をもう一度知る、きっかけとなりました。それでは、2008年度の内容に移りま〜す!
計7回実施(春の部 3回、秋の部 4回)記念すべき、第1回目。
5月18日(日) @中央郵便局前
和歌祭りのパレード横にて、フレッシュパワーで開店。
風船を無料で配ったり、「和大サンド」というフードを開発・販売しました。
おそろいTシャツを着て、意気込みバッチリ☆
第2回目 6月14日(日) @ぶらくり丁 京橋プロムナード
昨年度、ご卒業されたカフェメンバーが有志を募り再結成。
突然の集まりにも、企画・実施がとても手際よく、先輩方の力のすごさにびっくり。
夜の情景をさらにカフェが盛りたてていました!
第3回目
季節は秋に移り変わり・・・
翌日 6月15日(日) @ぶらくり丁 京橋プロムナード
初、和歌山大学にある旅行サークルの皆さんが、企画・実施。
私たちカフェメンバーとタイアップして行いました。
営業時間は11:00〜17:00。
11月8日のみ 18:00〜21:00
第4回目
10月25日(土) @ぶらくり丁 京橋プロムナード
「和歌山大学カフェ」
イベントとして和歌山大学にある、よさこいチームの演舞や、
和歌山大学にある3学部の研究などの発表を行いました。
第5回目
10月26日(日) @ぶらくり丁 京橋プロムナード
「Feelingカフェ」
5感を刺激するという、新しい感覚のカフェ。
和歌山で活躍されている、プロの方によるアロマハンドマッサージ、
ジャズバンドによる演奏、観光学部生による日本文化との交流。
初、雨という天候での開店。それでも予想を超える多くの方にご来店いただきました。
第6回目
11月2日(日) @ぶらくり丁 京橋プロムナード
「パパ・ママ・パラダイス カフェ」
お父さん、お母さんのデート中に寄り道。
懐かしい音楽をBGMで流したり、和歌山大学オリジナル「パパ検定」を実施。
フィナーレ!!!
11月23日(祝) @和歌山城 駐車場付近
@ぶらくり丁 京橋プロムナード
「和歌山パラダイス カフェ」
和歌山放送さんに声をかけていただき、出店カフェを昼に、
夜からは、いつもの京橋プロムナードで開店。
昼夜2部構成で、2地点で行いました!これも今年初めての試みでした。
昼にはあまりにも多くの方が来店してくださり、単独の来客数はこの日が4年間で1番!
今年度もメニューは、学生による考案、手作りでした♪
大学生、考案!「和大サンド」
和大サンドとは、和歌山大学で販売されている和歌山大学せんべいを使用。
せんべい2枚の間に、生クリームやチョコレートクリーム、抹茶クリームなどをはさみます。
「秋」からは・・・。
レギュラーメニューとして、
◇フード
・カレー
・パフェ
・スイートポテト
◇ドリンク
・コーヒー(アイス・ホット)
・紅茶(アイス・ホット)
・カルピス
・オレンジジュース
・ビール
をご提供。さらに、各日にちごとにテーマに合わせ限定メニューを入れました。10月25日限定
・和大サンド
・野草茶(無料配布)10月26日限定
・抹茶セット(お抹茶と茶巾絞りorスイートポテト)
・ケーキ11月2日限定
・カレー
・コッペパン
・牛乳
・ゼリー
をセットに(学校給食風)11月8日限定
・シチュー系のもの
(パンをはさんで)11月23日限定
・熊野牛カレー(数量限定)
・茶粥
・グリーンソフト4年目だった2008年度は、皆様のお力添えにより無事に終了しました。
コンセプトとして「和歌山の魅力発信」を掲げ、
さまざまなイベントを行ってきました。
何か、皆様の心に残っていれば幸いです。私たちカフェメンバーも、
たくさんの人と出会い生まれた絆、思い出という財産、
大学生活の新たな挑戦を発見したりと様々な想いができました。2009年度のカフェWithがはじまりました。
カフェWithは新たな出会いと絆をのせてこれからも残っていきますので、
今後ともよろしくお願いいたします。また、カフェでお会いできることを楽しみにしています。
たくさんのご来店、ありがとうございました。
カフェ「With」に関するお問い合わせは以下までお気軽にお願いします。
【電話番号】(073)457-7722 (和歌山大学経済学部 足立基浩研究室)
【メールアドレス】caffe_with_koho@yahoo.co.jp
【スタッフ日記】http://opencafewith.ikora.tv/(別ウィンドウで開きます)